2019-07-17 やまゆり 薄暗い 山道小雨 ささやき姿なき鳥 鳴き声 響く 怯えながらてくてく 歩く 梅雨の空雨雲 低く気だるく 広がる ミラー 見上げカーブ まがる 甘い香り乳白色 ヤマユリの花 色気を放つヤマユリ わたしふらふらとヤマユリに手をかける 静けさを 切り裂く鳥の鋭い声に ビクッと体 ふるわせる 怪しい ヤマユリ手に取って 逃げ出すように坂 くだる 残り香 ヤマユリぬかるみに足 とられ 小雨 ささやき霧 駆けおりる。 怪しい 色香の ヤマユリに魅惑の 罠を 仕掛けられ まんまと はまる