真夏の月光

真夏の夜

じとっと  生ぬるい風

体を撫でる

苛つく  暑さに

帰りたい

そう思ったとき




目の前に広がった     黒い海



一筋の道をつくる
 
神々しい満月



胸   ぎゅっと   縮み

背筋  少し   寒くなる
  



すべてを忘れさせる

妖精の舞

月の光の素粒子




あれは   天使


あれは   妖精



不思議な   美の世界に

引き込まれ


身体   宙に  浮かぶ



満月の夜



黒海に   うかぶ

月の道



神秘の世界に紛れ込む。