清水の泡

湧水の池

透き通る水

ふわふわ揺らぐ水草たち

目を細め、池のなかを見つめる

プクプクと、泡のたつのをみつける


なんども なんども

なんども なんども

泡たつたびに、小石がざわめく。


「あの小石。なに話してるのかな?」

ふと聞こえる声。

見知らぬ幼子  清水に似た美しい眼差し。



夏のきらめき  

泡とともに  消えいく。


ただ  独り  立ち尽くす  わたし。